homeworkshop ⟩ カギ穴のフタを解体パーツで復活


report: SHINOVY ⟩ 2007/12/06

以前、oga-EGさんが投稿した「カギ穴のフタを復活させよう!」の補修ノウハウ。

実際にMTGで交換の実演を見て「ホホゥ!こんな直し方があるんだ!」と感心したものでしたが、自分のターボ2は電動ドアロック化でドアに鍵を掛けるのにキーを使わなかったということもあり、カギ穴のフタが開きっぱなしになっていてもアルミテープを貼って誤魔化していました。(苦笑)

しかし先日、今まで使ってきたリモコンドアロックが故障してしまったので数年ぶりに鍵でドアを施錠するようになったところ、乗り込むたびに目にする「開きっぱなしのカギ穴」が非常に気になってきました。

以前はogaさんがMTGなどで販売していたカギ穴補修キットでしたが、現在は品切れとなっており、又、カギ屋さんでも補修用のキャップが生産中止となっていて再生産してもらうには最低でも20個の注文が集まらないと発注できない状態にあることも知り、思わず愕然としました。

まだ在庫が有るときに入手しておけば良かったと今更ながらに後悔しましたが、このままでは20個の注文が集まるまで待つしかありません。

しかし一度目についたら気になって仕方ない「開きっぱなしのカギ穴」・・・今すぐ直したい!

そこで何か良い方法が無いかと考えたところ、キーのフタを修理するために必要なのは、フタを押し上げる小さな「スプリング」と分解時にカシメを外すことになる「キャップ」の2点。

スプリングに関してはキーを差す頻度が一番高いのが運転席側のドアということで、それ以外の助手席、給油口のフタならばスプリングが折れていない場合が多く、解体車等から調達が可能です。(今回は解体シティから取り外した給油口のフタ用キーシリンダーを使いました。)

問題はキャップですが、ogaさんのレポートにある補修用キャップの画像を良く見ると、カシメ用の4つの突起でキーシリンダーと結合させる構造なのが分かります。


01そこで解体シティから取り外したキーシリンダーを使って、キャップの一部の残して電動工具で削り落とすことにしました。


0203キャップの素材はアルミなので、電動工具のリューターに切断砥石のアタッチメントを付けて慎重に4箇所の切り欠き部を残して削ります。(作業の際はゴーグル必須。)


04削り込みが終わったら、刃先の薄いニッパーを使って切り欠き部分を慎重に引っかけて起こします。


05無事、解体シティのキーシリンダーからキャップを取り外すことに成功しました。

そして車体からカギ穴の蓋が開きっぱなしとなっていたキーシリンダーを取り外し、キャップを取り外します。(面倒でも取り外す際に同様の切り欠き加工をしておけば、将来的に他のキーシリンダーで修理が必要となった時に補修用キャップとしての再利用が可能です。)


06分解して各部品をクリーニングと潤滑&さび止め対策をしたら、スプリングを移植して元通りに組み立てます。

補修用のキャップに比べて今回の方法で残した4箇所の切り欠きはカシメとしては1mm程度でも、ハンマーやラジオペンチなどで慎重に折り曲げることでしっかり固定できます。(心配ならば瞬間接着剤をキャップとキーシリンダーの隙間に極少量流し込んで固定しても良いかも知れません。)


07今回、キャップを削ったことで横から見たら断面が丸見えになるかと思いましたが、キャップの周りについているゴム部品にちょうどキャップが埋まる格好となるので、装着してしまえば全く分かりません。


08ついに開きっぱなしだったカギ穴のフタが無事、修理出来ました!

本当は補修用キャップの注文が集まって再生産されることが望ましいのですが、「今すぐカギ穴のフタを直したい!」という再生産まで待ちきれないシティオーナーの方なら挑戦してみてはいかがでしょうか?(電動工具の取り扱いには怪我をしないよう、充分気を付けてくださいね!)


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