homeworkshop ⟩ 助手席側&運転席側・内外気切換装置の修理


report: koizumiya ⟩ 2009/03/29
再掲載 ⟩ 2024/11/04

CITYの内外気切換装置は助手席側・運転席側・中央の3系統がありますが、助手席側と運転席側の切換装置は壊れ易いようで、機能していない個体が多く見られます。この部品が壊れていると「夏に暖かい風」、「冬に涼しい風」が入って来てしまいます・・・。

一般的に、切換装置の修理はダッシュボードを外して行いますが、ダッシュボード外しは大変なのでオンボードで修理する方法を紹介いたします。


■ 助手席側

01エアコン吹出口を外します。修理後に切換装置を取り付けやすくするために外すだけですので、取り付けたままでも修理可能です。


02長めのねじ回しを使って吹出口内部の送風切換装置を横向きにします。


03小物入れを外します。小物入れは6本のネジで留められていますが、内2本はグローブボックスを開けた内部にあります。


04小物入れを外すと切替装置が出てきます。黄色矢印先端のプラスチック部品が助手席の切替装置です。ちなみに青矢印の部品は中央の内外気切換装置です。

プラスチック部品を外すため、切替装置に付いているアームを外します。アームは緑矢印の部品で固定されていますので、緑矢印先端の部品を90度回転させて外します。


05プラスチックの部品を外します。この部品は上側も爪でロックされていますので、この部品とベースとなる部品の間に内装外し工具を差し込んで外します。爪を折らないように注意して下さい。


06外した部品です。左側が爪が折れてしまったため切り替えができなくなってしまったもの、右側が正規の状態の部品です。


07爪を再生します。折れた爪の部分に穴を開けてネジ山を作りネジを取り付けます。ネジはM4 15mmの寸切が最適ですが、手に入らない場合は普通のネジをボルトカッターでカットして使用します。

大きめの下穴を開けておけばタッピングネジでもOKです。プラスチックが割れないよう注意して下さい。


逆の手順で取り付ければ完成です。


■ 運転席側

08運転席側も基本的には助手席側と同じ作業になります。

運転席側はダッシュボードの1部が干渉してしまい、切り換えアームを外すことができません。


09このため、切り換えつまみが付いている箱を外します。この箱は5本のネジで固定されています。特に裏側中央部分に付いているネジは見つけにくいので注意して下さい。同時にヒューズボックス前の小物入れも外します。


10箱が付いていた部分の隙間から工具を差し込みプラスチック部品を外します。

下側から手を入れて部品を保持します。この時、助手席側の様にアームを固定し ている部品を外すことができませんので、アームを軽く引っ張り隙間を作ってプラスチック部品を外します。

折れた部品の修理をしますが、運転席側は助手席側の様に修理すると取り付け時にアームをずらす量が増えてしまい、無理な力がかかってしまいます。


11気にするレベルではないと思いますが、修理時にネジは取り付けずに下穴だけ開けた状態で部品を戻して、アームとの固定は取り付けた状態で、タッピングネジを使用した方がいいかもしれません。


逆の手順で各部品を取り付ければ完成です。


助手席側の修理は運転席側よりも簡単にできますので、まずは助手席側を修理してから、運転席側の作業をした方がいいと思います。

難しいところや解らないところがありましたら、出来る範囲でのアドバイスは可 能です。ミーティング等で私、koizumiyaを捕まえてもらえれば、細かいところもお話出来ると思います。

お約束・・・
メーカー以外での修理になりますので、挑戦される場合は自己責任でお願いいたします。


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