homeworkshop ⟩ 車中泊の考察・工作編


report: kazzee ⟩ 1999/08/17
update: 2001/10/30
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「CITYで旅するヒト達を支援」の名目でいろんな仲間を人体実験した結果、やはり睡眠スペース(全長1800mm前後を想定)が安易に確保出来るのは、前席部周囲ダ!と思い込むに至る。

元々、着席した状態を理想として設計されているCITYのシート。ここで寝る場合、やはり何かしらの補助器具を使った方がラクだなあと発想を転換し、工作を開始しました。


■ そして工作

08「そうだっ!CITYは後部座席が外せるんだった」

外せる事は分かっていたが、取り外しの際によく内装を傷つけ易く、またソレの保管場所にも困るので、普段はあまりいじらない後部座席。ここはひとつ取っぱらってしまおう。そうしたら広々とした空間が出現。前席を倒せばそこは荷室と合わせおよそ1900mmの、まさに「寝て下さい」と言わんばかりの寸法。

早速前席と荷室の段差を埋める為の台座を作ってみて、そこにスリーピングマットでも敷いてみよう・・・。


09「手軽に購入でき、簡単に加工が出来る材料は何か・・・」

1人ブツブツ言いながら近所のホームセンターを何件か周り、今回的を絞ったのはベニア合板&アングル材。最近DIY店では、カット加工や木工具貸出しを行う店鋪が増えている。とは言え、誰でも出来る加工じゃないと意味がない。と言う事で、ベニア板はカットだけしてもらって天板用に、アングル材(ヤザキのイレクター)は構造材として使用する事に決定。

実はその前に、新聞チラシの裏に何十枚(?)もアイデアスケッチを行い、構造を決定。しかしあまりにもヘタクソな絵の為、ココでお見せ出来ないのが残念です。そして時折行き詰まる発想を一杯のビールが助けてくれた事も付け加えておきましょう。

※画像内、左上はベニア板(550mm*900mm、2枚)・右上は市販のスリーピングマット。


10ここでテーマとしたのは、単純な部品構成と収納性。

構造体は2ピースとし、後部座席装着時にも収納出来る様に、荷室後部に納まる寸法とした。などと言いつつ、実は適当な寸法で作ってみたら運良く納まってしまった。余談だが、SHINOVYくんはコレを『ネドコンポ』と命名。


11そして組み立て。

前脚部(H構造)を上部フレームにつめ(イレクターのジョイント部品)でパチンとはめ、前後方向のブレを無くす為に、前脚部と上部フレームに筋交い(ナナメ材)をパチンと装着。そして体重を支える真ん中の1本脚を、座席と背もたれの隙間に差し込みます(1本脚は座席と背もたれのクッションに挟まれて自立)。


12次はもう一つの上部フレーム(頭側)を取り付け、後脚部(コの字構造)をパチンとはめ、やはり後脚部と上部フレームに筋交い(ナナメ材)をパチンと装着。


13そして2ピースとしたベニア材を置き・・・。


14スリーピングマットを敷いて横になれば出来上がり。慣れれば組み立てに掛かる時間は2〜3分。一人旅ならセットしたまま運転も出来る・・・カモ。

「やれやれコレで車中泊の考察も完了か」と思われたその時、仲間達より「RとTURBO以外は後部座席がボルト締めだけど?」と・・・知らなかった・・・ああ後部座席。車中泊考の道はまだまだ長いようだ。(つづく)

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